
昨年6月に東京公演を終えた渋谷慶一郎によるアンドロイド・オペラは、AIを搭載したヒューマノイドロボットが最も人間中心主義的な芸術様式ともいえるオペラと融合し、オーケストラと共に演奏する舞台作品。これまでにオーストラリア、日本、ドイツ、中東、パリなど世界中で上演され、初のアルバムとして2月21日(金)に発表される本作はオーディオワークとしてオーケストラアレンジ、ピアノ、電子音、ヴォーカルに至るまで新たに再構成される。
公演では人間が演奏したオーケストラパートも、今回のアルバムでは終末的な世界を表すコンセプトを研ぎ澄ますかの如く最新のソフトウェアシミュレーションによって作り直され、その上にアンドロイドのシンセティックなヴォーカルが重ねられる。唯一の人間による演奏―渋谷の繊細なピアノは、世界の終わりに対峙する人間のメタファーとして存在する。
アルバムの冒頭を飾る『MIRROR』は、渋谷が描く“物語”を象徴するような楽曲で催眠的なドローン、緊張感のあるリズム、そしてオーケストラの流れの中に詩的でロボット的な発声が重なり、「存在と非存在の境界とは何か?」「過去と未来の境界はどこに存在するのか?」などと問いかる。『Scary Beauty』では、フランスの作家ミシェル・ウェルベックの「ある島の可能性」から引用したテクストが用いられるなど様々な要素が交差する。
アルバム全体を通して記憶に残るアイコニックなテーマ、実験的な電子音楽のモチーフ、そして壮大なネオクラシックのフレーズを織り交ぜながら、哲学、宗教、文学、芸術、技術に関する問いを投げかける。
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